ウルフの経営 先鋭者インタビューvol.1

「日本で最も美しい村」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共。東濃ヒノキの産地としての歴史を活かしながら、自社の林業部門を創設し、素材生産~製材までトータルで経営する”地域企業”の経営者・田口房国社長へ「田口房国が考える、ウルフの経営とは?」とお話を伺いました。全3弾でお届けするインタビューですが、まず初めに「田口社長の情熱方程式」、「事業継承で変えたところ、変えなかったところ」「仕事と暮らしへの価値観」この3つについてお話をお聞きしました。

 

 

 

株式会社山共

代表取締役 田口房国 氏

 

株式会社山共 代表取締役。岐阜県東白川村在住 2007年より(株)山共代表取締役。400haの山林を所有し、林業、製材業を中心とした木材産業全般を本業とする傍ら、これからの社会が抱える課題を田舎から解決していくことに燃える、ウルフの経営者の一員。

 

 

 

 

 

田口社長にとって情熱の根源となる「好き×憤り」は何ですか?

 

田口社長:

基本的に負けず嫌いで、この村、地域の中で誰よりも仕事をするぞという気持ちは昔からありました。そんな性格で仕事に携わってきましたが、それが積み重なって最近では、お客様や地域の方々に喜んでもらえる瞬間が一番嬉しく、自分の喜びに繋がっているような気持ちの変化も感じますね。対して憤りを感じる場面で言えば、景気が悪い、外材が悪いと文句ばかり言う人が多い林業・木材業界の体質には違和感を抱いてきました。その憤りを昇華させるためには、全て自己責任で行動していくこと。また、お客様に仕方なく商品を買ってもらうような場面が非常に嫌いです。例えば、キャンセルになった仕事の案件を聞いて「じゃぁ買っとくよ~」とご厚意で言っていただくようなことがありますが、要らないのであれば、買ってもらいたくないと率直に思います。商品が欲しい、ありがとうと言って買っていただける瞬間が最も嬉しく、より良いサービスを提供したいと次の情熱に繋がる瞬間ですね。

 

 

創業1955年、先代、先々代から引き継いでこられた企業ですが、代替わりした時に「経営で変化させたところ、変えなかったところ」は何ですか?

 

田口社長:

「経営方針」についてはほとんど変えたのではないかと思います。唯一、変えていない事は、木材を取り扱っているということです。経営方針で言えば、顧客によって価格を変えて利益を出すような駆け引きに面白さを見出していたのが、高度経済成長期の経営者。木材業界に限らず、モノを売る商売全般的に定着していた慣習は、一から変えて、価格や品質、納期をオープンにする企業体制へ変えました。

 

 

田口社長の仕事と暮らしへの価値観をお聞かせください。

 

田口社長:

仕事と暮らし方の価値観についても、高度経済成長期の日本人は”地方から東京へ”と都会を目指す考え方が大多数だったのかもしれませんし、私が大学を卒業し就職する頃にも未だ日本では、このような価値観が一般的だったように思います。私が大学を卒業したのは1999年。当時はITバブル全盛期で、情報が集まり一代で財を築けるような東京のビジネスへ人が集まりました。しかし、負けず嫌いな性格のためか、その時も皆が飛びついていく方向には同調したくなかった(笑)。同じ頃に、「カントリージェントルマン」と称される白洲次郎の生涯を知り、六本木ヒルズに暮らすことだけが格好良さの全てではないと理解しました。
 
 イギリスの上流階級は、都市部であるロンドンには住まず、田舎に自分の土地を持って農地や自然と近い暮らしをしています。しかしながら都市部で執り行われる政治、事業の動向に常々アンテナを張っていて、有事となればロンドンに集結し、中央機関へ意見を述べる生き方をしています。それが、イギリスのカントリージェントルマンと称される人々。日本においても、思い立てばいつでも東京へ移動できます。日々の暮らしでは、田舎に住んで17時に仕事を終えて、地元の面々と飲みに行ったり、地歌舞伎の稽古をしたり、また消防団や清掃活動など地域住民としての仕事も務めながら暮らすこと。そして、地方から日本の暮らし、カントリージェントルマンの生き方を伝えていくような働き方があっても良いのではないかと思います。

 
木を扱う仕事については、製材屋の息子として生まれ、工場の中で宿題を見てもらっているような環境で育ちましたから、木に囲まれてきた原体験も影響しているのではないでしょうか。この地域にある木材という資源を活かし、どう儲けるか考えることが面白いので、土地や株の話を提案されても特に興味がありませんね(笑)

 

 

兼ねてより、経営者としての仕事に留まらず、地歌舞伎のような地域での文化活動まで、意欲的に続けておられる田口社長。その原動力となる価値観の一部を教えていただきました。来たる5月18日のキックオフフォーラム開催に向けて、「田口房国が考える、ウルフの経営とは?」のインタビューシリーズを引き続き更新してまいりますので、お楽しみに!

 

 

 

 

 

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