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ウルフの経営 先鋭者インタビューvol.2

東濃ヒノキの産地としての歴史を活かしながら、自社の林業部門を創設し、素材生産~製材までトータルで経営する”地域企業”の経営者・田口房国社長。前回のインタビューに続き、第2弾では「自社の事業から始まった地域への波及効果」「サービスを提供する上で大切にしていること」「地域企業が掲げる経営理念」この3つについてお話をお聞きしました。

 

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株式会社山共

代表取締役 田口房国 氏

株式会社山共 代表取締役。岐阜県東白川村在住 2007年より(株)山共代表取締役。400haの山林を所有し、林業、製材業を中心とした木材産業全般を本業とする傍ら、これからの社会が抱える課題を田舎から解決していくことに燃える、ウルフの経営者の一員。

 

自社の事業をきっかけに、地域への波及効果を感じることはありますか?

田口社長:

東白川村の人口は約2,300人。そのうち当社の社員は20人。つまり、100人に1人が山共の社員という割合になりますので、会社の発展≒地域の発展。会社そのものが地域の一部と捉えて経営していますし、地域と事業を区別して考えることが、そもそもありません。木材を作る仕事をすることも、仕事終わりに地歌舞伎の練習へ通うことも、私の中では暮らしの一部として繋がっています。そして、このような感覚で仕事を続けていると、自治体関係者の方々も、協力的な姿勢で応援して下さいます。自分自身が考えている経営理念、会社が地域に根差している良さを話し続けていると、次第に周りの方々が協力して下さるようになりました。波及効果で言えば、経営理念に共感して協力して下さる方が集まっていることでしょうか。

 

次に、「サービスを提供する上で大切にしていること」を教えてください。

田口社長:

いつも「顧客だったらどう思うかな?」と考えることを大切にしています。例えば、「価格も分からない製品が欲しいと思えるだろうか?」「一週間経っても見積りが来ない会社に仕事を頼みたいかな?」と旧来、木材業界では当たり前とされてきた対応に疑問を抱くこと。業界でいう当たり前の感覚を疑ってきました。一顧客視点に立って、自分が持つ感覚に従うことで、品質・コスト・納期を守る組織体制を作ってきました。異業種では当たり前の体制と思いますが、これをやるだけで、他社と差別化できるのがこの業界です。そういう意味では、ハード面としての商品開発ではなく「目に見えない商品(企業価値)の変化」を大切にすること。顧客の声を聞きこぼさず答えてきたことが、結果的にはビジネスチャンスに繋がっています。「他に頼んでたんだけどダメで、何とか助けてくれませんか?」という連絡に対応できる役割が出来て来て、問合せも増えています。

 

一つ目の回答で「地域企業の理念」といった単語が出ましたが、企業理念を掲げることで、具体的にはどんな影響がありましたか?

田口社長:

例えば、理念に共感する人材が、社員として集まってくれたことです。当社では数年前から副社長制度を設けていますが、現在副社長を務める社員の一人は「山と共に、あしたをつくる」という当社のコーポレートメッセージを見て、“こういう会社に入りたい”と来てくれました。元々、この業界で腕を磨いてきた経験者だったので、理念に共感してこのような人材が集まってくれるのは、嬉しいですね。「森」+「村」+「人」の明日をつくることを理念に掲げ、この言葉をホームページ等々に掲載していると、それを見た人材が応募してくれるようになりました。会社理念やコーポレートメッセージ、企業ブランドとは、中小規模の企業においても、自分の会社がどういうものか示すために必要なものだと感じるところです。

 

「会社の発展≒地域の発展」と重要なキーワードをいただいた、今回のインタビュー。地域の民間企業発信で地域ビジョンを考えること。”ウルフの経営”のミッションが、ここでも体現されているように思いました。来たる5月18日、ウルフの経営キックオフフォーラム開催に向けて更新中のインタビューシリーズ。第3弾では、田口社長の「次の夢」について、お話をお聞きします!


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